後もう少しで、放課後だ。
私は生徒会室に呼び出された。
「あの・・・なんでしょうか?」
「麻美さん、裏生徒会が何なのか知りたい?」
ずっと気にかかっていた名前が出されて、体がビクリとした。
「きになっているようだな」
「はい・・・・私も一応生徒会メンバーですし・・・。反委員会制度組織と・・・」
バタバタバタ
「で、裏生徒会とは?」
「まあ、待て。すぐ来る」
「え?」
バンッ!!
勢いよく、ドアが開かれた。
「生徒会長様~!」
「来たな赤月!」
4人の男女生徒を引き連れてやってきたのは
男の子・・・・・・・・?
またですか。
またこの展開ですか。
またなんですか?
ドアの前に裏生徒会が横一列にならんだ。
それに対して、生徒会メンバーもその前に並んだ。
「赤月、やはりお前だったか」
「気付かれていましたか。まぁ、初対面さんもいることだし・・こちらのメンバーを紹介するよ」
「「私達は雛形シスターズ!」」
「美菜!」「美弥!」
赤月の両端に立っているのは、女子生徒の双子。
かわいい・・・。
長い髪を二つに高いところで結び、前髪の右わけが美菜で左わけが美弥か。
「オレぁ~、浅黄 誄(あさぎ るい)でさぁ~」
何というか・・・・・個性のある男だ。
くすんだ黄緑の頭に、円状のバンダナだ。深くかぶりすぎてこちらからは目が見えない。
「こんにちは、藍川 響(あいかわ ひびき)です」
第一印象はとりあえず・・・・色男。
淡い黄色の長髪は、ゆるくウェーブがかかり、色っぽさを増さしている。
「(でも・・・・・)」
でっか~~~・・・・・・・。
響の身長は191cm。十分な大男だ。
「そして僕は赤月 ヒース。ちなみに歳は会長様の1コ上さ」
ヒース・・・・やっぱりハーフだ。髪の色も黒っぽいけど、光が当たると紫がかっているように見える。
瞳はきれいな蒼色だ。
「ん・・・・1コ上?」
「・・・・・・っ」
裕也は麻美が何を言おうとしているのか、気付いたらしい。
「1コ違うにしては背の差が」
「言うな!」
「アハハハ・・・・・。やっぱり気にしてるんだね」
岳浩は半ば呆れた風に言った。
「・・・・・・、図書委員のヤツ等に監禁場所に適してるあそこを教えたのはお前らか」
「ええ、僕は委員会制度を反対する者ですから・・・」
「・・・・・・・・・・」
空気が変わった。
真剣な、ピリピリした空気。
そうだ・・・・、これはテレビで莉季が宣言をしていた時の・・・・・
敵意を持った空気。
キーンコーンカーンコーン
「会長」「ヒース」
「「委員会活動終了のチャイムです」」
莉季、響が静に言った。
コツコツコツ・・・
裕也、ヒースがお互いに歩み寄った。
・・・・・殴り合いする気ですか・・・・・?
「裕也ー!まだまだ背ェちっちゃいなー!」
「うっせー、これから伸びるんだよ!」
「岳浩さん、こんにちは」
「響くんもこんにちわ」
「尚ー今度の練習いつだぁー」
「んーとな、今度の日曜だな」
・・・・・・・・・・・・・・!?
「な、何ですか。こののほほんとした空気」
「え、何で。委員会活動終ったし」
「・・・・・・・・・・えぇぇぇ・・・・」
この温度差には・・・・ついていけない。
麻美もぐったりだ。
この温度差も、すべて心の奥に秘められた絆のためとも知らずに。
- ABOUT
- 日
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
- 刻み
- ビジター
- 時
- 輪
- ラヂオ
- 類
- 自
ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
*ASIAN KANG-FU GENERATION*
*BUMP OF CHICKEN*
*red balloon*
*有川 浩*
*CLAMP*
*高山 しのぶ*
*naked ape*
*松本 大洋*
*世の中の頭のいい人*
*すんごい優しい人*
*大切な友達*
*親友*
*尊敬できる絵の上手い友達*
*薬売り*
■□以上ノ人ゼンブ神□■
- 言葉
- 記
- 探