「さて、明日から合唱コンクールの準備ですが・・」
教室の前に立つ裕也は、背が小さいため教台はすこし邪魔そうだ。
・・・・・大変だよねぇ、生徒会長と学級委員掛け持ちしてたら。
「今回も3大行事は成績にかかわるので全力で取り組みましょう。そして、この合唱コンだけはクラス別です。決まった曲は『:「La pastrella」 曲/F.シューベルト』だ。歌詞と楽譜を配る」
その言葉を聴いた瞬間、教室がザワついた。
・・・・・ザワつくはずだよねー、シューベルトって・・。
キーンコーンカーンコーン
4時校目終了のチャイムだ。
「では、終了します」
「会長、お昼屋上で食べませんか?」
「そうだな。麻美さん。君も一緒に食べないか?」
ッザワッ
『あの会長が女誘ってるぜ』
『いいなぁ、会長とお昼ご飯』
『莉季様とお昼っ~』
『でも、何で?』
・・・・何、さっきより明らかにザワついてるんですけど。
「あぁー、副会長、会計と書記も誘ってくれ」
「はい。では、先に行っておいてください」
「ああ」
裕也は麻美を連れて屋上へ出た。
屋上には誰もいない。
「すまんな。せっかく友達を作る機会なのに」
「いいえ、会長と昼食を一緒に出来て光栄です」
「かゆい言い方をしてくれるな・・・。まぁ、君を連れ出したのも理由がある」
裕也は食べていた弁当の箸を止めた。
仕事をする時の真剣な瞳。
「オマエ、気付いているか?一部の委員会の奴等に狙われてるってコト」
「!! ・・・・うすうす、違和感のある視線は感じていました」
ココは屋上で、身を隠す物もそんなんいない。そのためか、今は視線は感じられない。
麻美も箸を置いた。
「やはり、私が生徒会メンバーだと言う事が流れているんでしょうか」
「だろうな。君は女だから弱い所もある。危険を避けて公にしなかったが・・・」
「大丈夫だよ」
「莉季・・・」
「そうだよ。オレ達で何とかするよ。君を危険にさらすような事はしないよ」
「そーだー!オレら結構強いし、大事な生徒会仲間だしな!」
「みなさん・・・。ありがとうございます!」
守られるっていいなぁ。
皆で楽しく昼食を食べた。
あぁ、楽しい。
過去を忘れられたらいいのに。
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ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
*ASIAN KANG-FU GENERATION*
*BUMP OF CHICKEN*
*red balloon*
*有川 浩*
*CLAMP*
*高山 しのぶ*
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*松本 大洋*
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■□以上ノ人ゼンブ神□■
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