昨日の事があって、あまり眠れなかった。
どうするんだろう。
「-・・・これから全校放送をします。テレビをビデオ1に設定してください」
ちょうど、食堂で定食を食べている時、スピーカーから放送委員の声が聞こえきた。
食堂の職員がチャンネルを変えた。
『えー、全校の皆さん。お食事中すいません。生徒会からのお知らせです』
画面に映ったのは、莉季であった。
―――あ、昨日の事を言うんだ―――。
『先日、会長のお姿が見えなくなりました。その原因は生徒の誘拐、監禁と言う事も分かりました。そこで、会長を見つけるのは骨が折れると考え、これから宣言いたします』
少しあいた、重苦しい間。明らかに、緊張で張り詰めている。
なんなんだろう。この重い重圧。テレビ越しなのに、副会長の迫力がすごく伝わってくる。
『会長を誘拐、監禁した者へ告ぐ!本日午後5時、全校最終下校時間から、午後7時までに会長を無事開放しなければ、誘拐犯とみなし『生徒犯罪保護法』を執行いたします!』
その宣言が言われたとたん、食堂にざわめきが上がった。
『生徒犯罪保護法が執行されるだって!?』
『これはやりすぎだろ』
『あたりまえよ!会長を誘拐するなんて!』
『裁かれるべきだよ』
何だろう。『生徒犯罪保護法』って・・・。
生徒、って名前につくって事はこの学校特有の法みたいだけど・・。
麻美は最後に白米を口に放り込むと、急いで食堂を出た。
「私だって、生徒会メンバーだし・・・生徒会室行ってもいいよね・・」
静に生徒会室の扉を叩いた。
「『生徒犯罪保護法』を知らないのか?」
「はい。私ホント何もしらなくてっ」
莉季は説明が面倒くさいのか、岳浩へ説明を投げた。
「麻美さん、委員会制度に『命を奪ってはならない』ってあるけど、死なない程度に暴力を振るってもいいと思う?」
「思わないです!!!」
「だよね。だからこの法があってね、この法は細かい基準が決まっていて、その基準って言うのは、罰せられる基準なんだ。ある程度の基準を超えると、『犯罪者』とされ、朝校の刑務所へ入れられるんだ」
「じゃあ『生徒犯罪保護法』って、日本で言う法律みたいな物ですか?」
「そういうこと。ここは超進学校だし、法を犯した者は大体進路によい影響は与えないから、めったに引っかかる者はいないんだけど・・・・・・」
「今回は、ずいぶん思いきった事をしてくれたな」
莉季も弟をさらわれたのにイラついているのか、眉間にしわを寄せている。
「ホンット、バカしてくれたよねー」
「まぁ、これで釣れると良いんですが」
「?」
岳浩の意味深な言葉を気にしながらも、時間は流れた。
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ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
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