ずっとずっと前
ボクには兄ちゃんがいた、はずだった
お星様になってしまった兄ちゃん
ボクの生まれる前に生まれた兄ちゃん
そんなある日母ちゃんに言われた
『あなたは生まれてこれなかったおにいちゃんの代わりなのよ。変わりに生まれてきたのよ』
ボクはちっちゃかった
だけどボクは泣きそうになった
何で泣きそうになったのか解らなかったけれど
それはまだ小さかったからで
大きくなってなんでか解った
『あなたはお兄ちゃんの代わりなのよ』
それって、ちがうよね
『あなたはお兄ちゃんの命を使って生まれてきたのよ』
そう言ってるよね
でも、それだって間違ってるよ
だってボクは誰の命も使ってないもの
ボクは神様にも仏様にも認められて貴女のところへ生まれてきた
決して兄ちゃんの代わりに生まれてきた訳でもないし
兄ちゃんの命を使ったわけでもない
だっておかしいじゃん
ボクの命はここにある
それでも母さんは言ったよね
『お兄ちゃんが生まれてきていたら、あなたは生まれなかったのよ』
だったら兄さんが生まれてこればよかったって?
そう言ってる
だから思ったんだ
ボクが生まれてくる代わりに、兄さんが生まれてこれば良かったんだ
そうすれば、ボクはこんな思いをしなかった
こんな悲しい涙を流さなくて済んだ
実の母親に
『あなたは代わりなのよ』
なんて、言われずに済んだんだ
だからボクはある日
『ボクは代わりなんかじゃない!!!』
『ボクはボクの命で生まれてきた!!!!』
『ボクの命はボクの命だ!!!』
『ボクは誰の代わりでもない』
『ボクは皆に認めてもらって生まれてきたはずだ』
そうやって叫ぶ
いいや
叫びたかったんだ
やっぱりボクは弱かった
声を殺して泣くしかなかったんだ
弱い弱いボクは
いつの日にか爆発すると思うんだ
その日はきっと近いはず
その前兆は2回あったんだ
母さんに話を聞いてもらえなかったとき
母さんに話しても何の効果も無かった時
ボクはいつか暴れ出すよ
きっと止められない
ねぇ、母さん
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ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
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