苦しい?いや、この生活はなかなかだ。
むしろ楽しい事ばかり。
だが、奴等には大変な生活かもしれないね。
3××1年
周りを海で囲まれたその国はとても豊か。そんな国の首都に少し変わった私立高校があった。
『朝陽野私立高校』
全国で1、2を争う有名進学高校。しかし、全寮制で高校の中などはよく知られていない。
朝陽野出身の者は、有名大学病院の医師や、大学教授。大手の製薬メーカーの社長などがいる。
「これはよくいらっしゃいました。教育委員会会長様」
高校の門で待ち構えていたのは、めがねをした真面目そうだ男子生徒だ。
男子生徒に案内される固そうな男は教育委員会会長、島田勝四郎。口うるさい男として多くの高校から煙たがれているとうわさが自然と流れてくる。
「君は、生徒会長なのかい?」
「いえ、自分は副会長ですよ。さぁ、会長がお待ちです」
どこか意味深な表情をしたかと思うと、彼は大きな『生徒会室』と書かれた札のあるドアを開けた。
「はじめまして、教育委員会会長様」」
「なっ!」
島田はうろたえた。
ドアの目の前にある大きな机に座っているのは、明らかに小学生並みの体をした男の子だった。
「どういうことだね!?何故、ここに子どもが!?」
「ですから、彼が生徒会長ですよ」
「なんだと!?」
「彼は我が校の生徒会長、秋定 裕也。去年わずか11にして高校へ飛び級。現在12の高校2年です」
秋定 裕也と紹介された子どもは、幼そうな顔でだが、どことなく大人びた笑顔を島田へ向けた。
「何故、こんな子どもが有名進学校の生徒を統べる生徒会長に・・・!」
――――――・・・・
島田は二人から冷たい物を感じた。
「『こんな』と言われるようなことはしてませんが」
やはりそうだ、裕也の視線とその言葉はひどく突き放した風だ。
「会長が会長就任した後のこの高校はよい方向へいくばかりです。」
副会長は淡々と話し始めた。
「有名大学への進学率、就職率、当校の全体的の内申、部活においての好成績の獲得率、その他もろもろが上昇しています。その上昇の仕方も尋常じゃありません。そしてなにより・・・・・」
副会長は一拍置いて静に喋った。
「あの『委員会制度』を回復させたのです」
「!! なんだと!? あの委員会制度をか!?」
気のせいだろうか、秋定が不気味に笑った気がする。
なんだろうか、この二人から発せられる不気味な雰囲気は。
「・・・もういい。職員室へ案内してくれ」」
「はい。永山君、教育会長を職員室へ」
「はい」
もともといたのか、優しそうな雰囲気の彼はドアから静にでてきた。
「こちらへ」
内心、案内役が副会長でよかったと思っている。この雰囲気はどうも苦手な島田だった。
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ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
*ASIAN KANG-FU GENERATION*
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