だいぶ間あいちゃった;;
麻美は屋上にいた。
8時50分。
あと40分程度で合唱コンクールが始まる。
「ふぅー・・・キンチョーするー・・。発声練習でもしとこっかなぁ・・・・」
涼しい風が、頬をなでる。
屋上はやっぱり気持ちがいい。
「あーらぁー・・・生徒会のお姉さんじゃねーかぁ」
「・・!?」
屋上には麻美しかいないはずだった。しかし、何処から現れたのか、大男が5人。
「な、何ですかあなた達・・・・」
「いやぁ、ちょっと雇われ者でねぇ・・」
「君、生徒会メンバーの森谷麻美だろ?」
自分の名前を呼ぶ男は、明らかに生徒会メンバーであることを知っている口ぶりだ。
『狙われている』とは、こういう事だ。
「ちょーっと、イタイ目にあってもらおうかなぁと、ね」
あぁ・・・・やばい。
逃げないと。
足が・・・動かない。
はっ・・・はっ・・・・
麻美は呼吸を荒くし、手すりに体重を預けた。
体が力をなくした。
手すりの下が見える。
小さくなって見える、人。
ひと、ヒト、人?
「あぁ・・・はっ・・・はっ」
波。
断崖に打ち付ける荒波。
あぁ。
「オイッ、この女大丈夫かよ!?」
「知らねぇよ!勝手に・・・」
波が見える。
海。黒い海。昔の・・・・
昔の。
昔。
「きゃぁぁぁあああああぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」
昔がヨミガエル。
「あ、オイっ!」
麻美は、何かに操られたように、手すりを超えようとした。
落ちる。
体が浮遊感に包まれた。
「・・・・・・っぁ・・・・。間に合った・・・」
浮遊感から解き放たれたと思うと、右腕が掴まれていた。
優しくて、大きくて、力強い、知っている手。
「・・・・・よっ!っと・・・」
麻美は力強く引き上げられた。
抜けた力は体へもどってはこなかった、だが、麻美の体は大きな体で支えられていた。
「・・・・莉・・・季・・・さん・・っ」
「喋るな、今パニクってるだろ」
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・・はっ」
麻美は短い息をし、苦しそうに短い悲鳴のようなものを上げている。
「岳!麻美さんが過呼吸だ!手当てを!」
「わかった!」
あぁ、皆・・・居たんだ。
気付かなかった。裕也さん、岳浩さん、尚さん、見上げると綺麗な顔の、莉季さん。
あぁ、意識が・・・・
「麻美さん?!しっかり!」
莉季さんの声が聞こえた。
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ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
*ASIAN KANG-FU GENERATION*
*BUMP OF CHICKEN*
*red balloon*
*有川 浩*
*CLAMP*
*高山 しのぶ*
*naked ape*
*松本 大洋*
*世の中の頭のいい人*
*すんごい優しい人*
*大切な友達*
*親友*
*尊敬できる絵の上手い友達*
*薬売り*
■□以上ノ人ゼンブ神□■
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