続きでさぁ
「はぁ~、何で制服はこうもかたっ苦しいかねぇ」
応接ようのイスの背もたれに、乱暴に制服が投げ置かれた。
「副会長、本来ならば常時身に着けなければならない物なんだから、客が来てきいるときくらいちゃんと着ろよ」
裕也は相変らずキッチリした制服を身に着けている。しわもほとんどない。
「やだなー、ダレもいないんだから『お兄ちゃん』っていつもみたいに呼んでくれればー」
「バカ兄貴が。だれがいつもそんな呼び方をしているか!気持ちの悪い」
兄が同級生というのも変だが、実際、副会長が実の兄ということは生徒会メンバーと教師とごく一部の生徒しか知らない。
「兄貴は副会長としての自覚が足りなさ過ぎるんじゃないのか…」
「・・・・・・」
副会長がゆっくりと裕也へ手を伸ばした。
「・・・何?・・・・った!」
伸びた手は裕也の肩を強く掴んだ。
「オレは副会長としての自覚は十分持ってるよ。だからこうして、裕也・・・会長の肩に重く乗った背負っている物を、いつも支えようとしている。それに、オレの方が体もデカイし力も強い。それを覚えといたほうがいい。世のかなには暴力でかたがつくと思っているバカな者もいるしね」
静にすらすらと喋るが、裕也にはわかっていた
・・・・・兄貴、怒ってる・・・・・
明らかにいつもは静かな瞳が、すこし違う。
「っ痛い!離せ!」
「あら、これは失礼」
何なんだ・・・・・コレくらいでえらく怒って・・・ワケのわからん
コンコン
ソレは裕也のいる机の真ん前にあるドアからだった。
「入るよー、かいちょー会議室での転入生への説明会、始まるよー」
「オイ、書記のくせしてなんだその会長への口のきき方は」
「いつもタメ口でしゃべってるんだ、いくら委員会活動時間だとしてもそんなピリピリしなくて良い。今、行く」
裕也は静にイスを立ち上がると、まっすぐドアを出て行った。
副会長もつづこうとするが、
「あ、待って副会長。お茶運ぶの手伝ってください」
「・・・・・わかった」
「ったー、何だよ兄貴のヤツ、思いっきり掴みやがって・・・ぜってー青アザできてるぞコレ」
副会長に掴まれた右肩はズキズキと痛む。
・・・・・・何を怒らしたんだろ・・・・・
「まぁ、いいか」
裕也は会議室、と書いてある札のかけたれたドアに手をかけた。
「また、そーとーイラついてるね、副会長」
「うっせ。書記がナマ言うな」
「またーそうやって当たる」
給湯室で用意した緑茶は、丸い湯のみへ注がれて、おぼんへ乗せられた。
「会長に何言われたか知んないけどさ、人にあんまあたんなよ」
「わかってるけどよ」
副会長は荒々しく眺めの前髪を書き上げると、静かな、どことなく寂しそうな瞳を見せた。
「あいつ見てると・・・・・なんか、危なっかしくてさ」
「何、ブラコンを主張したいわけ」
「違うわ!」
「でも、弟はダイスキだよねー」
「そりゃ、かわいい弟だからな!」
「(それをブラコンって言うんだよ・・・)まぁいいや、さっさと会議室いくぞ」
「テメ、タメ口使うな」
蛇口から落ちた水滴は、シンクへとはじけ落ちた。
応接ようのイスの背もたれに、乱暴に制服が投げ置かれた。
「副会長、本来ならば常時身に着けなければならない物なんだから、客が来てきいるときくらいちゃんと着ろよ」
裕也は相変らずキッチリした制服を身に着けている。しわもほとんどない。
「やだなー、ダレもいないんだから『お兄ちゃん』っていつもみたいに呼んでくれればー」
「バカ兄貴が。だれがいつもそんな呼び方をしているか!気持ちの悪い」
兄が同級生というのも変だが、実際、副会長が実の兄ということは生徒会メンバーと教師とごく一部の生徒しか知らない。
「兄貴は副会長としての自覚が足りなさ過ぎるんじゃないのか…」
「・・・・・・」
副会長がゆっくりと裕也へ手を伸ばした。
「・・・何?・・・・った!」
伸びた手は裕也の肩を強く掴んだ。
「オレは副会長としての自覚は十分持ってるよ。だからこうして、裕也・・・会長の肩に重く乗った背負っている物を、いつも支えようとしている。それに、オレの方が体もデカイし力も強い。それを覚えといたほうがいい。世のかなには暴力でかたがつくと思っているバカな者もいるしね」
静にすらすらと喋るが、裕也にはわかっていた
・・・・・兄貴、怒ってる・・・・・
明らかにいつもは静かな瞳が、すこし違う。
「っ痛い!離せ!」
「あら、これは失礼」
何なんだ・・・・・コレくらいでえらく怒って・・・ワケのわからん
コンコン
ソレは裕也のいる机の真ん前にあるドアからだった。
「入るよー、かいちょー会議室での転入生への説明会、始まるよー」
「オイ、書記のくせしてなんだその会長への口のきき方は」
「いつもタメ口でしゃべってるんだ、いくら委員会活動時間だとしてもそんなピリピリしなくて良い。今、行く」
裕也は静にイスを立ち上がると、まっすぐドアを出て行った。
副会長もつづこうとするが、
「あ、待って副会長。お茶運ぶの手伝ってください」
「・・・・・わかった」
「ったー、何だよ兄貴のヤツ、思いっきり掴みやがって・・・ぜってー青アザできてるぞコレ」
副会長に掴まれた右肩はズキズキと痛む。
・・・・・・何を怒らしたんだろ・・・・・
「まぁ、いいか」
裕也は会議室、と書いてある札のかけたれたドアに手をかけた。
「また、そーとーイラついてるね、副会長」
「うっせ。書記がナマ言うな」
「またーそうやって当たる」
給湯室で用意した緑茶は、丸い湯のみへ注がれて、おぼんへ乗せられた。
「会長に何言われたか知んないけどさ、人にあんまあたんなよ」
「わかってるけどよ」
副会長は荒々しく眺めの前髪を書き上げると、静かな、どことなく寂しそうな瞳を見せた。
「あいつ見てると・・・・・なんか、危なっかしくてさ」
「何、ブラコンを主張したいわけ」
「違うわ!」
「でも、弟はダイスキだよねー」
「そりゃ、かわいい弟だからな!」
「(それをブラコンって言うんだよ・・・)まぁいいや、さっさと会議室いくぞ」
「テメ、タメ口使うな」
蛇口から落ちた水滴は、シンクへとはじけ落ちた。
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- ABOUT
少し、アニメ・マンガ・声優などに濃ゆいブログなので、そこ等に免疫の無い方は回れ右。
リンクフリーです。
しかし、バナーがあるので、リンクしてくれる方は一応言ってください。用意します。
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HN:
銀仲 白虎 or 雷雲
性別:
女性
職業:
それでもやっぱりツライ高校生
趣味:
絵書くことv←それしかない
自己紹介:
だらだら人生送っている白虎。
ちなみに、白虎←ビャッコって読みます。
いろいろ語ったっちゃいますよーん
*ASIAN KANG-FU GENERATION*
*BUMP OF CHICKEN*
*red balloon*
*有川 浩*
*CLAMP*
*高山 しのぶ*
*naked ape*
*松本 大洋*
*世の中の頭のいい人*
*すんごい優しい人*
*大切な友達*
*親友*
*尊敬できる絵の上手い友達*
*薬売り*
■□以上ノ人ゼンブ神□■
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